私たちの戦略
イーベックは、抗体作製において卓越した技術を有していることから、抗体医薬の原料作製メーカーとして医療界に貢献する企業としてビジネスモデルを策定しました。
PC業界においてインテル社が素晴らしいCPUを提供することにより世界中のPCメーカーが製造するPCの性能が向上したように、弊社は我々の抗体が医薬品材料として使用されることにより、抗体医薬の効能が高まり、コストが削減され、副作用等の負担が軽減できることを目指しています。
患者様にとって、また製薬企業様にとって必要とされる企業となるために抗体医薬の心臓部である抗体の性能を高めるべく取り組んでいきます。世界の多くの製薬企業様から「イーベックが入っている抗体」が発売されることを目指します。
弊社は、ビジネスとして製薬企業様に治療用医薬素材を提供するという使命を実現するために、「再現性がある正しいデータの取得」、「製薬企業様とアライアンスができる水準のコンプライアンスの実現」にも取り組んできました。その結果、平成18年には大鵬薬品工業様と抗体開発委受託契約を締結、平成20年9月には、わが国バイオベンチャー初の海外メガファーマとの取引であるベーリンガー・インゲルハイム社様(以下BI社)との契約を実現しました。この契約は、自社開発した完全ヒト抗体一種類についてBI社とライセンス契約を締結したものです。本契約に基づき、BI社に対して本抗体の全世界での開発および商業化の独占権を提供しました。弊社は、前払い金および開発ステージに応じたマイルストーンペイメントをあわせて55百万ユーロ(契約時の為替で約88億円)を受け取るほか、医薬品として発売後は販売実績に応じたロイヤリティを得ることになります。